MSN産経ニュース8月9日、佐伯京大大学院教授の・・
「自民、民主両党の政策マニフェストも、一応出揃って・・・
両党とも、無理にでも差異を打ち出そうとする。今回も
かなり具体的な政策に踏み込んで違いを強調しようと
している。・・・・・あまり具体的に述べられても果たして
有効な比較材料になるのだろうか、と思う。・・・・・・・・
(途中略)・・・なにやら世論の支持をえるために、、もっと
いえば世論にこびて、(この種の)政策がマニフェストに
よって既定化してしまう方が困ったことのように思える。
しかし、ここで述べたいことは、両者のマニフェストの
比較ではない。マニフェストに書かれていないことである。
それは、ほかでもない、この十数年におよぶ構造改革の
評価についてだ。いうまでもなく、この1年をとってみて
最大の出来事は世界経済危機であった。世界経済危機
はアメリカ発であったが、日本がこの大波に翻弄された
理由の少なくともひとつは、構造改革にある。経済構造
改革は、基本的に、アメリカ主導のグローバル経済、とり
わけ金融グローバリズムを支持し、日本経済を積極的に
その中に投げ込む政策だったからである。
だとすればはたしてこの方向でよかったのかどうか、
これは本来、今回の選挙の大きな争点たるべきものだろう。
しかも、構造改革のゆがみが、雇用問題や地方の衰退
として顕著に現出している、といわれていたことを考えれば
両党ともが、構造改革の評価についてまったく触れない
のはむしろ異常なことなのではなかろうか。
とりわけ、自民党にとって、小泉構造改革は大きな打撃を
もたらした。前回の郵政選挙は郵政民営化の是非という
一点をめぐって自民党内に大きな亀裂をもたらし、結局、
そのつけが今回の自民の衰退の直接的な原因となった。
自民は・・・大きな「ツケ」を払わざるをえないのである。
朝日新聞に面白い記事が出ている(いた?)。郵政
法案の参院採決の1時間前、小泉首相と麻生氏が対面
していた。麻生氏は、解散総選挙に持ち込んだ場合、
選挙に勝てるか、と首相に問うた。返ってきた答えは、
「勝てる」というものではなく、「それはばくちだよ」という
ものであった。麻生氏は、驚いて言った。「それでは選挙に
踏み切るのは、民主党と政権を争うというより、内なる
抵抗勢力を一掃するためのものですか」。小泉首相は
「うん」といった・・・・。小泉氏が「自民党をぶっこわす」
といったのは、こういうことである。自民党を一丸として
民主党と争うよりも、自民党内の抗争に勝利することの
方が大事だったのである。・・・・・・・・・・・・・・」
佐伯教授は「自民党内の抗争」という表現をしておられますが、
「郵政(改革)選挙」といわれるように自民党内の郵政改革
推進派と反対派の抗争だったのでしょう。「郵政改革」は衆院
では小差で通過したものの参院では否決、そのために小泉
氏は「暴力的」ともいえる手段で「郵政改革」をもぎ取らざるを
得なかったのでしょう。前述の小泉氏と麻生氏の会談で小泉
氏は「ばくちだよ」と言った、とありますけれど、あの選挙の
時の・・ナチスのゲッペルス宣伝相を彷彿?とさえいわれた
選挙戦が「ばくち」・・一発勝負?などではありえないのでは
ないでしょうか。多分麻生氏の反対を見越しての小泉氏一流
の「はぐらかし」だったのでしょう。なぜそこまでして、郵政
民営化を強行しなければならなかったのか、が問題ですね。
佐伯教授は「麻生氏が郵政民営化に批判的だったのは
事実であろうし、構造改革からも距離をとっていたのは間違い
ないものの、上の経緯からしてこれを批判することは出来ない
のである。」
と言っておられますが、麻生首相は「構造改革の見直し」は
控えめではあるかもしれませんが明言していますね。
佐伯教授は続けて
「一方民主党はといえば、これも構造改革を批判しづらい。
もともと民主党は構造改革推進派であって、彼らの主張は、
「自民党では十分な構造改革ができない」というものだった
からである。・・・(途中大幅に省略させていただいて)・・・・
(この状況の中にあって)日本経済の長期的な方向を
どのように舵を切るかはもはやまったなしの重大事なので
ある。どうしてそのことが争点にならないのか、私には
不思議でならない。・・・・・」と、ですけれど、両党にとっては
それは選挙がすんでから・・・・、
この期におよんで自民党が構造改革路線の「変更」を声高に
いっても政権維持は難しいだろうし、民主党はそんな面倒な?
事は政権とってから、当面は民主党単独政権を目標に世論にも
気を使って・でしょうし・・・・・。